点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

◆ストーカー被害・嫌がらせ被害にあった時。◆ 

livedoor Blogの時から定期的にアクセスが増えるエントリだったので もっかいまとめてみました。

※2014/9/27版ははてな形式で書いちゃってて読みづらかったので新記事にしました。

 

※ 注意 ※  

基本的に実際に私がやったことや、後から「あー、この手もあったか!」な内容です。

また、便宜上、加害者・被害者という言葉を使ってます。

細かい対応や対策内容はほんとに個々で違います。

最低限これくらいあったらなんとか落としどころが見えるんじゃないかなーって感じのことしか書いてません。

『どこをゴールとするか?』でも全然変わってきます。

 ものすごいめんどくさくて根気が必要ですが、 一番お金がかからなかったかな~という対策です。  

今はまちがいなく相談窓口の数も増えてます。  

PC・スマホタブレット等、しっかり活用してくださいませ~。

 

ストーカー行為等の規制等に関する法律

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO081.html

ストーカーにあたる言動の定義についても、 ここに書かれています。

(第二条参照)

 

 

 

一番多い被害は、電話・メールを使った迷惑行為だと思います。 面会の強要もアウト。

相手が知ってる人だろうが見知らぬ人だろうが、あなたが嫌がっているにもかかわらず、しつこく電話をかけてきた・メールしてきたなら、まず相手をするのはやめましょう。

加害者は「とにかく被害者とコンタクトがとれる状態」にしておきたくて必死です。 あなたと連絡が取れないのが一番都合が悪い。

相手をしてあげればしてあげるほど、「こいつは嫌といいながらも、自分の相手をしてる=悪い気はしない or 自分より弱い立場にいるな」というふうに捉えます。

 

 

1.ハッキリと「もう電話をしてこないで下さい(メールをしてこないでください)」等、相手に明言してください。  

相手からの全てのコンタクトは拒否する、という意志表示をしましょう。

 

2.いつ・どういう形で、自分が相手に「拒否の意思表示」をしたのかメモしておいてください。

後で警察やデートDV被害支援とかしてくれてる方々に相談することになっちゃった場合、「いつから付きまといが始まったの?」という質問をされることになります。

説明する時に、私はうまく時系列でオハナシするんが下手なので、相手と出会ったところから時系列で起きたことまとめを作っていました。

すごいめんどくさいししんどいですが。

時系列まとめを作っておくメリットは、すごく大きいです。

警察では何度も何度も同じ話をしなくてはいけないので、相談の際にそのまま読んでもらえるモノを作っておくと、後々の精神的負担が大きく違います。

word等なら今後自分が何をしたか、何をしないといけないか、相手からのアクションや警察からのアドバイス等を整理・追記していけます。

 

 

3.相手からの電話・メール・留守番電話などは全て残しておくこと。

かけてきた相手の電話番号はナンバーディスプレイで確認しこれもメモしておきましょう。電話・メールなどがあった日時を記録、かつ実物をスクショ撮影・印刷しておきましょう。

自宅電話の場合、NTTの迷惑電話撃退サービスを使いましょう。

いたずら電話がかかってきたら、いったん電話を切った後すぐ1442をダイヤルすると、交換機が迷惑電話の電話番号を記憶。 以後その電話からのコールには「この電話はお受けできません。ご了承ください」と代わって応対してくれるそうです。

詳細はNTTさん等、自分が使ってる電話会社さんに聞いて下さい。

また、電話機によっては「番号登録していない番号からの着信拒否」という機能もあるかと思います。

 

 

4.着信履歴は絶対に消さないこと。

デジタル&ポータブルな端末の普及は、色んな被害が増えるだけじゃありません。

自分の身を守るツールが増えたってことでもあるのですよ。お忘れなく。

 

 

ここまでで気付いている方は、気付くかな・・・?

そうです。 

着信拒否・メール受信拒否・ブロック、自分の電話番号・メールアドレス変更を、まだしていません。

理由は、イキナリ拒否することで、加害者側が逆上して何するかわからん状態になるのが一番キツイからです。

被害を避けるために引越しする・電話番号を変える等もよく言われるみたいですが、そこまで身の危険を感じるような相手=加害者なんだったら、もう先に警察に相談して協力してもらいましょう。

 

 

5.ここまでの事をしんどいですが地道に続けて下さい。

相手からのアクションの『証拠集めをしておく』『被害の詳細な記録』が「自分でやれるこの後に役立つこと」になります。 同時進行で警察に相談に行きましょう。

 

6.迷惑行為を受けていることについて、最寄りの警察の生活安全課に相談しにいきましょう。  

加害者に関する情報は知ってる限り全部伝えましょう。

被害の記録や証拠は、2.で作ってる時系列まとめをプリントアウトして、ぼーんと「こんな経緯で相談に来ました」って渡せます。

 

現在、ストーカー対応として警察に相談に行った場合、被害届云々よりも先に、援助の申出というのが出来ます。

引用元は http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO081.html です。

 ストーカー規制法 第7条 (警察本部長等の援助等)

 1)警察本部長等は、ストーカー行為又は第三条の規定に違反する行為(以下「ストーカー行為等」という。)の相手方から 当該ストーカー行為等に係る被害を自ら防止するための援助を受けたい旨の申出があり、その申出を相当と認めるときは、 当該相手方に対し、当該ストーカー行為等に係る被害を自ら防止するための措置の教示その他国家公安委員会規則で定める必要な援助を行うものとする。

2)警察本部長等は、前項の援助を行うに当たっては、関係行政機関又は関係のある公私の団体と緊密な連携を図るよう努めなければならない。

3)警察本部長等は、第一項に定めるもののほか、ストーカー行為等に係る被害を防止するための措置を講ずるよう努めなければならない。

4)  第一項及び第二項に定めるもののほか、第一項の申出の受理及び援助の実施に関し必要な事項は、国家公安委員会規則で定める。 (国、地方公共団体、関係事業者等の支援等)

 要するに「こういう迷惑行為を受けているんですけれどもどうしたらいいでしょう?」という初期の段階から、 警察による助言、被害の防止に関する活動を行っている組織の紹介、被害防止交渉を行う場所としての警察施設の利用等を、 被害者側から警察に「教えてください」「協力してください」という申し出が出来るのだそうです。

内容の例としては 

・パトロールをしてもらえる。

・普段使っている電話番号を警察に110番登録できる。

 これは相談した警察の本部(県警や府警)の110番センターに登録して、登録番号から110番すると地域課の警官が来てくれる仕組みです。

ただし、登録した都道府県以外では通用しない事。

外出時にケータイから110番した場合は,被害現場の位置を伝えないと意味が無いです。

スマホやケータイにGPSついてても、位置情報までは警察に伝わりません~。

伝わるシステムを作るとなると、今度はプライバシーや各携帯会社の個人情報取り扱いの問題に関わってくるので、実現するのは相当難しそうです・・・

 

私は援助の申出も、警告の申出も当時、全く知りませんでした。

ただ、生活安全課と話をしている中で、目の前で警察から相手に警告電話をしてくれるというのは経験済みです。

援助の申出の書式みたいなのが警察にあります。署名捺印する必要があり。

警告電話で再度、あなたが相手からの連絡を拒否していることを相手側に確認してくれます。

この警告電話などのあとに、まだ相手からアクションがあった場合は、再度警告をしてもらうこともできますし、事態の進展内容によっては、都道府県公安委員会が禁止命令を行ってもらうことができます。

相談に行った時に、どのタイミングで着信拒否の設定をするかや、警察からの警告をいつしてもらうのか等、警察とよく話し合っておいて下さいね。

 

 7.相手があなたの自宅を知ってる場合、巡回の時にあなたの家もパトロールを行ってもらってください。 

警察官が少ない地域だと、なかなか向こうから言い出してくれないです。

ちゃんと話せば、パトロールで回ってきた時間に、来てくれた警察官の署名、時刻入りのパトロールカードを郵便受けに入れてくれます。(担当は地域課になります。)

 

※加害者が、知人や元恋人等、一時期それなりに人間関係があった場合、加害者の行動パターンや怖さを一番分かっているのは、被害当事者だと思います。

「こういう行動に出てもおかしくない人なんです!」って、警察や相談先の人たちに力説できるのは、間違いなく悩んでる被害当事者です。

1対1で対決しようとして何とかなれば良いんですが、何とかならないから困っている訳です。 なので、折角相談先を発見し、かつ、相談にも行ったなら、もう色々手を貸してもらいましょう。

警察官から「家まで送りましょうか?」と言い出してくれるのを待たなくていいです。 「家を知られてるから、今後、110番したらすぐに話が通じる状態にしておきたいし、家まで一緒に来て下さい。」て、言っちゃっていいです。

生活安全課に相談に行って、その件で後日110番しても、警察側にしたらどの相談案件なのかすぐ繋がらないことが多々あります。

同じ人が何回も同じ相談内容で相談に通ってたら、多少は「ああ、あの相談しに来てた人ねー。」ってなるかもしれませんが、いつも相談した内容を知ってる警官が居てくれるとは限らないからです。

なので連携取れる状態にまでしてもらう為に、こっちから食い下がっていいです。  

 

8.あなたの住所・電話番号などを、友人達に勝手に教えないよう、説明しておきましょう。

相手が知り合いだった場合、共通の友人を通して「連絡先をなくしちゃって~」とか言って、人から聞きだすヤツがいますんで要注意!

 

9・友人や職場で信用できる人が周りにいるなら、あなたの現状を知っておいてもらいましょう。詳細に説明はしなくて構いません。

支援団体・相談機関の人たちだけが支援者・専門家ではないです。

家族や友人も支援者です。1人でも多く身近に信頼できる人を確保できるというのは、加害者に対抗する大きな力です。

ただ、たまに周囲の人で、被害者に無断で加害者にコンタクトをとろうとする人がいます。それだけは事態を悪化させかねないのでいくら心配でもしちゃダメです!

あくまでも被害者=当事者です。メインは誰なのかを間違えないでね。

 

10.手紙や荷物を送ってきた・荷物や手紙を返せと加害者が言ってきた場合。  

覚えのない荷物・郵便物は、受け取り拒否も可能かと思います。

だけど証拠追加だと思って受け取っておくのも手です。

受け取った日付や送り状、荷物番号もメモ・現物保管しておきましょう。

また、受け取っても自分で開封せずに、そのまま警察に連絡して警察官の立会いの下で開けて、内容物の確認をしてもらいましょう。写真も撮っておいていいですよ。

 

加害者に返送を求められた時は、警察に報告・相談なく送り返さないこと。

その荷物・手紙の所有権が、明らかに加害者側にあるのなら返却する必要が出てくるかと思いますが、そのタイミングはケースバイケースです。

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こんな感じでしょうか? 

もうあとは加害者の性格や、加害者が何に拘ってるのか等で細かいところが変わってくるかと思います。

それと、警察は「犯罪者を逮捕する」のが仕事なので「刑法違反・法令違反と明確に思われる事案」でないと大きく動けません。

嫌がらせの内容によっては刑法や法令違反にならないものもでてきます。

警察では出来ないと言われた等があったら、法令・刑法に詳しい弁護士に法律相談しましょう。 

お住まいの地域の役所で行われる無料弁護士相談や、法テラス等も有用ですので活用してください。

*法テラス  http://www.houterasu.or.jp/

 

個人的に見つけたいろんな相談先や情報提供ウェブサイトは過去記事に。

totheray.hatenablog.com

 

 

警察庁のストーカー被害情報発信ポータルサイト

(DV等もここにフローチャートがあります)

www.npa.go.jp

 警察庁が作ってるこの手のサイトの中ではかなり情報が多く、きちんとまとまってる気がします。(普段が残念過ぎるだけかもしれんが。)