点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

当事者周辺のひとたちに知ってもらいたいこと(病気編 その1)

【注意】
この当事者周辺のひとたちに知ってもらいたいこと(病気編)シリーズは、
親=病気になっていない人(サポート・支援の位置に居る人・友達なども含む)
子=精神科領域疾患の当事者  を 前提にして書いていたテキストです。
なのでひきこもりやセクマイなどと入れ替えて読んでくださいね。




もうあんまりにもぐるんぐるんしてきたので整理ついで。
うつ病当事者やその家族・周辺の人たちの情報交流会に、参加してみました。
そしたらたまたま当事者は私だけだったので、質問されまくりましたー。

 

「なんでそんな病気になったの?」と、原因や症状について問い詰める・悩むのはやめてください。

何でといわれても、わかりません。また、遺伝なのか?と悩むのも、意味がありません。

そして一番「何で!?」て思っているのは、患者本人です。



家族が知らず知らずのうちに作っている「我が家のルール・やり方」みたいなものがあると思います。


常識、とよく使いますが、そもそも常識って、社会の大多数の人たちが暗黙のうちにつくりあげたルールや考え方でしかありません。


我が家のなんとなくルール、と、その他大勢の人たちの常識というなんとなくルール。

この2つの間でとりあえずみんな生きているわけですが、中でも「我が家のなんとなくルール」は、親戚にさかのぼって行っても似たようなルールが存在してたりします。



よくTV等で「虐待を受けた人は、虐待加害者になりやすい」と報道されたりしますが。

 

これは「我が家のなんとなくルール」が、その家では何の疑問ももたれず『普通』で『当たり前』で『常識』であるままで続いてきてしまって、すんごい嫌な結果になっちゃったパターンなだけです。



遺伝の話がよく出るのは、そういう「我が家のなんとなくルール」は「なんとなく受け継いでしまう習慣」のようなものですから、家族は考え方や行動パターンが似てきます。(これに血の繋がりがあるか否かは無関係です。)
 

DNAレベルの遺伝ではなく。
家族という小さな社会の中での考え方・習慣・ルールの受け継ぎの中で、「精神科・心療内科領域で病気と呼ばれる状態になった人」がいるだけ、と、私は思っています。


たしかに、初診の時等に、子どもの頃からの生育歴やら血縁者ののことを聞かれます。

でもそれは患者本人が診察をうけていく中で、自覚してなかった「我が家のなんとなくルールへの違和感」などを見つけていく必要が出てきたりするためだと思います。


何も『我が家の精神病者系図』をわざわざ当事者でない人たちが魔女狩りの如く探って作る必要性は無いと思います。
それに何よりも、まず困っている・苦しんでいるのは、今、目の前にいる患者本人です。
ご先祖さまの病歴を洗い出さねばならないような労力は今、要りません。 


むしろそれを家族や周囲がやればやるほど当事者は疎外感を感じます。


心配してるといくらいわれようとも、自分のことを所詮は異端だと思ってるじゃないか、と感じます。



当事者周辺に居て、かつ当事者の手助けをしたい人は、まず「精神病」「普通」「元に戻す」「治す」という概念を無視してください。


心配で心配で、TV番組をチェックするのも、うつ病関係の本を読むのも必要だとは思いますが。
目の前にうつ病患者が居ます。忘れてません?

 

その人のことを知りたい・助けたいのに、なんでTVで~、とか、週刊誌で、の話を最重要情報にしてるのかわけがわからないよ!

心配で助けたいなら、まず患者である人の状態を、助けたいと思っている人が現実を直視して受けとめる。

それからしか「助ける」ことはできません。


続きは以下。

 

totheray.hatenablog.com

 

 

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