点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

摂食障害とは

現在、介護・福祉の方で『嚥下障害』とよばれるものがあります。

病気や老化によって、飲み込むという機能低下を指すのですが、これも大きく見ると摂食障害に入るんです。

でもココで言う摂食障害は、『食べること』が楽しいと感じられなくなってしまう状態(医師の言う病気)を指します。


私が知っている人のことを振り返ってみると、拒食症(食べない・少し食べては下剤乱用)の人達の方が、過食症の人よりも危機感がない・自覚が無い場合が多かったです。

私自身もそうでしたが、食事の時間とか、食べ物のこと自体をすっかり忘れているので、他の人に「昨日何食べた?」と聞かれてみてから2,3日、水分のみで生きていたってのが何度もありました。

いくつか、「よく言われてるようだけど、偏見でしょ!?」と思うものをあげます。

① 青年期の女性に発生する病気である。
そんなことないです。
年齢も性別も関係ないです。
実際、私は摂食障害(拒食・過食とも)の男友達が3~4人居ました。

② 痩せを希求する心理が著明である。
私は無食欲のために痩せてしまったタイプで、痩せていなくてはならないといった強迫観念はありませんでした。

③ どんなに痩せていても自分が異常だとは認めない。
これも一概に言えません。
多いでしょうけど、全員がそうではないです。
わたしは痩せすぎて腰の骨盤にちょっと何か当たっただけで大きなアザが出来て、何で!?となって、自発的に「食事をとることを忘れてしまう自分に気付いた」と医師に話しました。


摂食障害の原因についても、色々言われています。

* 親との不良な関係、2~5歳児期の人格基礎形成期に欲求5段階の安全安心の欲求、愛情や所属の欲求が満たされず、間脳視床下部食欲中枢に障害が起きているという説

* 対人関係の恐怖からの代償行動説

*「女性性の拒否」による代償行動説

* 肥満への恐怖からのダイエット・ハイ説

* ストレス説(結婚生活のストレスや複雑人間関係、深いトラウマ含む)

遺伝

・・・みんな遺伝っての好きだなぁ

まぁ諸説ありますが、原因は当事者の心の中にしかないんじゃないかと思います。

有名どころのセルフチェックを貼っておきます。

摂食障害症状の評価票(セルフチェック)

http://www.leclosion.info/psychologicaltest/srsed_test.html



私が嫌いなだけかもしれませんが。

あんまり「異常・正常」にこだわらない方が良いと思います。

「行き過ぎちゃった」くらいに捉えていた方がいいんじゃないでしょうか。

というのも、後に書きますが、『マルかバツか』の二極思考でいくと、しんどくなる。
マルじゃなければ全部ダメ!という思考に偏っている人、多いです。

それこそ摂食に限らず、アルコールを含むアディクション(嗜癖、依存)の問題を抱えている人にありがちな考え方です。

それでやっていけるならいいですが、そうじゃないから『食べるということのバランスが崩れた』んだと思います。