点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

『心の風邪』と、通院することをためらっている方へ。


いまだにこの『心の風邪』や『心の病』という言葉が、どんどこ一人歩きしていて違和感しか感じられないわたしです。

 今回は、全ての精神科および心療内科が管轄になる病のことで考え込んでしまっていて、通院に踏み切れないでいる方たちに伝えたいことを書きます。

 まず『心の風邪』や『こころの病』という言葉に、振り回されすぎないで下さい。

特に心の風邪
多分、言わんとしていたのは「誰でもなる病気であって、特殊なものじゃないですよ」という意味なのでしょうが、この例に出した『風邪』のおかげで、数日とか1週間で元通りになる、と思いこんでいる方がけっこういらっしゃいます。

残念ながら風邪のように熱が引いて咳が止まって・・・と、ぐんぐん良くなっていくタイプの病ではないです。
ほうっておけば数日でなんとかるわ、っていう病でもありません。


治療をはじめて、やっと『三歩進んで二歩下がる』感じで直していくのが当たり前ですので、だからこそ『早めの受診』『焦らないでゆっくり』と耳にタコができるくらい言われる病です。

 

通院をものすごく迷ってる・渋ってる方。 

行こうか行くまいか、どれほど長時間悩んでも、渋ってても、どこぞのQA掲示板で質問して回答を待ってても、その間もあなたは苦しいのですから、とっとと苦しいのを認めて、病院に足を運びましょう。

主治医との相性が・・・というのを言われたことがある方もいらっしゃると思いますが、それはある程度通ってみないとどうにもわからないものです。

一般的な人間関係と同じで、会ってみないと相性もへったくれもありません。
どこでもいいので、とりあえず初診の予約を入れて下さい。

 

そしてその通院で、もし、何らかの薬が処方されたとします。

精神科や心療内科1回通院したくらいで、病名がバチッといっぱつで分かる事はまずありません。

たとえば、『もらった薬を調べてみたら『抗鬱剤』と書いてあった=わたしはうつ病だ』の図式は成り立ちません。

 

あなたが医師に話した「困っている事」に対応できる薬を処方されただけであって、病名は何か?原因は何か?は、その次の次くらいの段階のお話です。

 

初診をうけた後、ネットで調べて自己診断をし、それで悪化していった人をいっぱい見てきたのでしつこく言いますが。

自己判断で病名をつけるのはやめましょう。
思い込みから入ると良くなるものも良くなりません。


どうせ自己診断をするのなら、認知療法でも毎回使いますが、
ベックのうつ病調査表をやってみてください。
通称BDIテストと呼ばれるものです。

(初診でもやるかも。)

http://www.ohhori.com/depression/bdi_check.htm


↑ リンク外しています。

BDIテスト、及び認知療法の文献は ↓

〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
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