多分、何回かに分けて書くことになると思うので、その1にしときます。
病院を選ぶ・主治医を選ぶ時、頭に入れておいてほしいことがあります。
主治医は神様じゃありません。
魔法であなたの病気を治してくれるのでもありません。
また、単なる法的に認められた薬売りでもないです。
じゃあ何かというと。
こういう精神科・心療内科というジャンルに入る病について、色々と勉強してきて、あなたの訴えた症状にあわせて何が出来るか一緒に考えますよ、ということを仕事にしているニンゲンです。
なんかここをカンチガイしてる人が結構居て、医者には喋れないけど、知らない人には喋れるっていうひとや、先生に話したら先生が迷惑かもしれないとかいうひとを見てきたので敢えて書きます。
まず医者=偉い人という概念を捨ててください。
で、医者もニンゲンなので、時にはあなたにイヤなことも言いますし、悪徳薬売りに見えるときもあります。
例えば、わたしは今までに、酷い事を医師から言われた経験があります。DV被害の内容を話したら、妄想だと決め付けられたりしたこともありました。
医者のクセに!と頭にきましたが、相手も所詮ニンゲンなので、話が通じないヤツは通じません。勉強してない医者はしてないです。
そういう医者にあたってしまった時は、あなたのためにもサッサとサヨナラしてください。
サヨナラするときに、その医者が嫌な思いをするかも、とか、そんな気遣いも無用です。
医者と薬は『自分の為に利用するもの』です。
医者と薬に振り回されていると、治療への一歩ではなく、多分、みなさんが恐れている薬漬け・薬物依存への一歩を踏み出してしまうことになりがちです。
薬物依存・薬漬け、は、わたしは患者サイドにも考えを見直してもらわないといけない場合があると思ってます。
(またそれは別の機会に書きますね。)
で、わたしたちの症状ってハッキリ「ああ、ここが出血してますねぇ。」とか、そんなふうに目に見えないものなので、一緒にどうにかするには、患者側が自分の困ってる事について、医者に言葉でお話していくしかありません。
その時に、まず自分の性格をちょっと見直してみてください。
◆あなたは自分の感情や感覚について、何をどうはなしていいかわからなくて黙りこくってしまいますか?
◆それとも、自分の感情や感覚について自分からいっぱい喋れるけれど、途中で何が言いたいのかよくわからなくなってしまう方ですか?
もしあなたが前者なら、あなたのことをうまく聞き出してくれるのが得意な医者を探しましょう。
もしあなたが後者なら、あなたが話している時に、一旦、待ったをかけて、一緒に話をまとめていってくれる医者を探しましょう。
今、2つしか種類を上げなかったんですけど、とりあえずわたしが今まで接してきた人達はだいたいこのどちらかになったから、という理由で2つしかあげてません。
ただ、これを事前に考えておくだけで『主治医との相性』がいいのか悪いのか、判断しやすくなるのは確かです。
わたしはどちらかというと後者なので、ガーッと診察で話してて、途中で「今のところまでをとりあえず整理しよう。」って言ってくれて、「ああ、今週はこういうことが自分が困ってて苦しかった事だったんだ」と再確認できる診察が一番スッキリできました。
なので、わたしにとっての相性のいい主治医は、『ツッコミ上手』『ハッキリものをいう』先生でした。
多分、内科や外科など他の科だと、医者のいうことをきくしかないっていうケースが殆どだと思います。
(あんまりかかったことがないから、それで正しいかどうかわからないけど。)
でもはっきりいえるのは、精神科・心療内科は、医者のいうことに対して疑問があったらガンガン質問した方がいいです。
なんでこの薬なの?とか、この薬でどんな作用と副作用があるの?とか処方については勿論のこと、日常生活で気をつけておいたほうがいいことは何か?とか、時間が許す限り質問しまくって下さい。
でないと、何しに必死でしんどい中を通院してるのかわからないでしょ?
あとから「相談したいんだけど・・・」といって、他の患者に聞く人がいますけど、その薬はあなたに出されたものだし、症状もあなたのものだし、患者はどうにもできないです。
薬をチェンジできるのも、減らすのも、増やすのも、最終的に決定できるのは、あなたの主治医だけです。
まずは「この人がわたしの主治医です」と思えるような人かどうか、通院のたびにこちらからも品定めをしましょう。
だって良くなりたいのは自分で、自分の為に通院をはじめたんですからしていいんですよ。
関係のない場所、関係のない人ばかりのところで文句言ってるヒマがあったら、直接医者に言った方が、医者を変えるかどうかも早く決定できますし、自分も安心して治療を続けられます。
自分が納得・安心できる医師の対応・治療環境を求める事に、欲を出してください。