摂食障害と同じように、『意志が強ければ酒はやめられる』という考え方があるからでしょうか?
あとは仕事をするにあたって、お酒というものが業務・人間関係の潤滑油として使われてきたために、このアディクションに対する問題から目を背けざるを得なかったのかもしれません。
国立病院機構、久里浜アルコール症センター
昭和38年に日本で初めてアルコール依存症専門病棟を設立し、現在では4ヶ病棟でアルコール依存症の治療を行っています。
平成元年にはWHO(世界保健機関)から日本で唯一のアルコール関連問題の施設として指定されました。
このめちゃめちゃ古くからある病院で作られた『久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト』があります。
簡単にいうと、自己診断チェックリストです。
男性用と女性用にわかれてます。
http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/J-2-5c.html
こっちも ↓ 久里浜式なんだけど、自分でわかりやすい方をどーぞ。
http://ww2.wt.tiki.ne.jp/~jirou_kasa/sindan/arutyu.html
わたしがアルコール依存だと自覚できたのは、以下の点。
せめて今日だけは酒を飲むまいと思っても,つい飲んでしまうことが多い
周囲の人(家族や友人上司など)から大酒飲みと非難されたことがある
酒を飲んだ翌朝に、前夜のことをところどころ思い出せないことがしばしばある
休日には、ほとんどいつも朝から飲む
商売や仕事上に必要で飲む
ほとんど毎日、3合以上の晩しゃく(ウイスキーなら1/4本以上、ビールなら大瓶3本以上)をしている
飲酒しながら、仕事、家事、育児をすることがある
朝酒や昼酒の経験が何度かある
酒がきれたときに、汗が出たり、手が震えたり、いらいらや不眠など苦しいことがある
仕事としてやってたのがホステスと居酒屋店員。(他の仕事もありましたが)
仕事中も飲むし、居酒屋の仕事のあと、飲んでから帰ってました。
大ジョッキで4~5杯。
体質として基本的にザルといわれる肝臓だったもので、酔ってベロベロで意識無くなって、という経験が、17歳くらいから飲み歩いてたけど、強烈な1回しかない。
だから余計に「迷惑をかけてしまう」という学習ができなかった。
二日酔いで頭が痛い~!とかも無かった。
飲んでた方が、家事できたりしたのでこれでいいや、と思ってた。
摂食障害(無食欲の拒食症)の時は、もうほんとに『酒と薬』で生きてました。
『食べ物=旦那のもの』というルールだったので、酒と薬しか自分が摂取していいものはなかった。
そら痩せるわな~。
不安感やイライラも、パニック障害や鬱から来るものだと思い込んでたので、酒のせいだとは思いもよらなかったです。
離婚後、かなりやけっぱちだったのと、鬱病の症状悪化やら環境のこともあって、もう飲んじゃえ~!ってなりました。
2日でブランデーのボトル1本空いてた。水割りでガバガバ飲んでました。
炭酸入ってるとおなかいっぱいになってきて飲めなくなってただろうな。
あとは酒飲んだら眠れるはず!っていう思い込みがあって、実は全然睡眠薬が効かなくなってくだけなんだけど、薬と同時に酒飲んでました。
やめようと思ったのは、自分の飲み方が現実逃避だよな、って思い始めたのと、単純にお金がないから勿体無いなっていうのが動機です。
自傷行為をやめようと思ったのとほぼ同じ。
カッター代が勿体無い、酒代が勿体無い。だからやめちゃえっていう。
4年くらい前に摂食障害・アルコール依存も診ますっていう病院に短期入院した時に、アルコール依存とうつ病で入院している人から「どうやってやめたの?」と聞かれました。
「お金なかったから、財布に金を入れなかった。そしたら店行っても買えないし。それを続けてたら酒が無くてもいいようになった。」って答えたら、ものすごく驚かれた。
何で驚かれたのかわかんなくて、後で聞いたら、自力でアルコール依存を抜ける人というのは数パーセントなんだそうです。
いや・・・すいません・・・。
マジで金が惜しかったんだ。無かったんだ。その金があるなら、友達に会いに行く交通費にしたかったんだ。
なので、シアマナイドを処方されたことがありません。
(シアマナイドという薬を飲んだ後にアルコール摂取すると体の中でアルコールを分解しにくくなるんだそうです。)
処方されてる人から聞いた話だと、スリップ(断酒してたのにまた飲んじゃうこと)したわたしが悪う御座いましたぁああ!って七転八倒する苦しさだそうです。怖いー!!!
あとアルコールがないとダメ!って思い込んでいた時って、色々と嫌な事を健忘起きてもいいから忘れたい、なかったことにしたいっていう気持ちが強かったです。
アルコール依存の話を出すと、絶対に「俺はまだ手が震えてないから大丈夫。」っていう人が出てきますが、それは単なる目安でしかありません。
つーか、そこまでいったらヤバイと思おうよ・・・。
今、抗鬱剤・抗不安剤・睡眠薬を処方されている方。
本当に鬱病や不眠症を治したいのなら、お酒はやめましょう。諦めましょう。
説明があるはずだけど、しない医師や薬剤師もいるので・・・。
薬の効能が強く出すぎたり、逆に効かなくなっていったりして、薬がどんどん強くなっていったり多くなってしまい、結局自分がしんどい思いをするハメになります。
喋っててもろれつが回らない。一時的な健忘ではなくて、しょっちゅうポコポコと記憶が抜ける。目の焦点があってない。
で、日常生活のこと聞いてみたら、大抵、夜、どっかに飲みに行ってるか、自宅で酒飲んでます。
そら治るもんも治りません。薬の副作用のせいだ、と言い張る人もいるけど、酒のせいでもあるよ~~~。
ちなみにわたしのアルコール依存ピーク時で、スクリーニングテストは女性用で5.0。
その下のURLので13.0です。
もう一人暮らしをはじめてからは、家に酒は置いてません。
外で誰かと飲む時も、昔のわたしが見たら「えっ?!」てなる量しか飲みません。(そもそも飲みに行く事をあまりしなくなった。)
怒りっぽくなったり、暴れたり倒れたりで、他の人に迷惑かけたことがある方は、特に「ああ、お酒ってヤバイんだな。」と気付いていただけたらと思います。