点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

『新版 生きる勇気と癒す力』重版・復刻にむけてのお願い

『新版 生きる勇気と癒す力』 ローラ・デイビス/エレン・バス著 とは

著者はどちらも性被害サバイバーです。日本語版の初版は1997年。
その際も数年にわたり再版希望の声があがり、2007年2月に新装改訂版として
【生きる勇気と癒す力―性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック 】という名で復刻されました。

ですが、2011年現在、その新装改訂版も入手困難・絶版となっています。
アマゾンのマーケットプレイスで1万円を超えます。(定価5500円です)


性被害にあった人をベースにして書かれていますが、ちゃんと「ここに書いてあることは性被害サバイバーのみについてのことではない」という但し書きが各所にあります。

ACや虐待、自死遺族、犯罪被害等の被害当事者と、その被害当事者を支援する側にいる人々・団体が知っておくべきこと、知っておくことで今からを生きていくための指南書になると言える本です。

深い心の傷に対し、どう対処すればいいのか、あらゆる方面からとても詳しく書かれています。
現在の自分を知る事、自分自身の心の癒し、家族との関係をどうするか。
加害者と対決するかしないか、訴えるか訴えないか。
また対決や訴えを起こす際に起こりうるメリットとデメリット。
そしてそのような傷を持つ人を側でサポートしている家族や恋人が読むための章も用意されています。
また日常の中で自分でできるセルフヘルプについて。
パニックや極度の落ち込みで身動きがとれなくなったときの対処法例なども事細かに書かれています。
ここまで詳細に書かれている本は他にないと思います。

実際、私自身、この本を購入し、読了済みです。
通しで読んだのは数回ですが、何かあるたびに目次・索引を見て、日々の中で自分の気持ちがうまく表現できないとき・鬱状態に陥った際に何を手がかりにして、再び生きようと思えるようになれるか。

何度も何度もこの本を使わせてもらって、自分なりに生活の中に取り入れていくことで何とかやってこれています。
他にもいろいろ本はあるのですけれども、PTSDと共に生きていくという現実から逃げることはできない。
ならばできうる限り、生きやすくなりたかった。
それを裏づけ、かつ自分では気づけなかったことを教えてくれた本はこの本でした。


昨日、Twitterでこの本の話題になったところ、出版社の三一書房さまから直接ご連絡をいただきました。
復刻・重版に向けて善処しますとのお返事をいただきました。

ただ、この本が心理学・精神医学の分野では有名なので、英文版でことたりてしまっており、日本語の一般書としての認知度が低いという心理学関係者の方からもお話をうかがいました。
(実際、英文のものは今でもアマゾンなどで手に入ります。)

日本語版は、本編だけで約500ページ近く。(索引や巻末資料除く)
そこに、DV・虐待等に関する日本の自助グループ・支援機関・医療機関の情報小冊子がついています。

重版にむけて復刻ドットコム→http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=54176 で投票を募っております。

三一書房の小番さまからのDMでも、ここでの投票も重版するにあたってとても重要ですとのことでした。

どうかご協力をお願いいたします。




【『新版 生きる勇気と癒す力』を読了・所持されている方へ】 

* 出版社の三一書房さま http://31shobo.com/より 小冊子にない情報や
重版にむけての意見等ありませんかとのお話がありました。

なんとかまとめてみますので私までリプ等でご連絡ください。

* また、「読んでみてココが良かったよ!」とか、そういうのも
是非ツイートやブログなどで書いていただけると、
とってもありがたいです!

注)秋日子は三一書房の回し者じゃないです(苦笑) 
でもやっぱりこの本の存在は私にとってほんとにありがたかったのです。
皆様の感想も個人的にとても聞いてみたいです。宜しくお願いいたします!