点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

【強い衝動をやり過ごす練習を続けよう】

 

これは摂食障害自傷行為・アルコール依存・自殺衝動など、全ての『強い衝動』にあてはまる内容です。

 

過食なら食べたい衝動、自傷なら切りたい衝動など、なんでも当てはまります。

 

わたしの性格上、やめるとなったら、0にしかならないように外堀を埋めていくので、自分で言うのもなんですが、ものすごい極端な荒療治をしてました。頑張りすぎました。

 

例えば、自傷の衝動にかられた時のために、部屋の中から刃物類を全部処分する・処置の為の薬品も全部処分してしまう。

これで何とかなる人はなっちゃうと思いますが。

 

一気に0にしようとすると、別のジャンルで支障が出るだけになったり、下手すればリバウンドで洒落にならなくなってたかもしれません。

(いや、洒落にならなくなったか。当時心配してくれていた人を、更に心配させることにはなってしまいました。)

 

なのでもっとゆるいルールの積み重ねで大丈夫だと思うので、それを書いておきます。

 

 

自傷行為を例にします。

 

わたしが自傷行為のピークだったころ、大半はカッター・カミソリでした。

でも今はそれ以外の方法でやってる方もいます。

(敢えて書きません。「悪化させてどーする?!」って方法なので。)

 

1. まず、刃物類など自傷行為に使っているものを全部、ひとまとめにします。できれば財布も。

箱でも袋でもいいです。とりあえず全部まとめちゃってください。


2.  好きな太さの赤いサインペンや油性ペンと、1冊のノートか古い要らない雑誌などを、刃物類の変わりに身近に置いておきます。


3. 切りたい強い衝動が来たら、その箱なり袋なりをいったん、すぐ取れないところ(自分の部屋の外でもいいです。ベランダとかでもOK。)に、追いやります。


4. 追いやってから、切りたいと思ってる分だけ、赤いペンでガンガン『傷をつけてるのと同じくらい』好きなところに好きなだけどうぞ。


この後が大事です。


5. 多分腕なり足なりが真っ赤になってると思いますので、それを直視して、「なんでここまで自分を傷つけたかったのか?」を、勢いにまかせた理由でいいですので、ノートに書いてください。


文字にする余裕や気力もねぇよ!て方は、要らない雑誌に赤ペンでガーッと切ってるつもりでなんか殴り書きしてください。

それなりに衝動がおさまってからでいいですので、ノートに理由を書いて下さい。

 

自傷行為をしている理由は、ベースには自分が嫌いというのがあって、そこに個人の事情が乗っかってるのが大半かと思います。

 

その個人の事情の部分でいいので、『いったん文字や文章や、殴り絵にしてみる』というのを練習してみてください。

 

嘘みたいな話ですが、これが結構役に立ちました。

 

長年、切るしかないと思ってたんですが。

実は言いたいことがあって、それが切る以外の方法で表せなかっただけ、ということに気付きました。

 

何度か「あーまた切っちゃった」ってのがあっても全然構いません。

 

一気に「全く切らない・自傷しない」ところに飛ぼうとすると余計に苦しくなりますので、それはしなくていいです。

3回に1回はちょろっと切ってもOK、という感じでいいんです。

やり過ごす方法を学んでいくんだな、と思ってください。

0点か100点か』の二極思考から脱出するいいチャンスです。

切っちゃったら0点、じゃなく、切ったけどこないだよりちょっとで済んだから30点。

さらにちょっとで済んだから60点。

ゆり戻しはどこかで来ますので、それは想定内に入れといて下さいね。

 

わたしは自分を切るかわりに、通販のカタログとかダンボールとかを切ってたときもありました。

(ただ、これやると、後の掃除がすごい邪魔臭いけど・・・。)

 

でも、腕や顔や首がボロボロ傷だらけ、よりは、周りの人をびっくりさせずに済みます。

それに、『自分が何で切らねばならないと思っているのか』を、少しずつ知る事が出来ます。

更に、自傷という方法以外で、自分の苦しさを表現できるようになります。

そうすると、通院してる人は、とりあえずノート持っていけば自分の言葉が書いてあるから、診察受けるのがラクになる。

繰り返していけば、自傷行為から抜けられるし、薬も減って回復できて、周りから色々言われることもなくなって、万々歳。


いいことしかないです。騙されたと思ってやってみてください。

 

発案者は実は、自傷行為をしてない人です。

(他にも居るかもしれないけど、私にとっては。)

 

ペンでやるのはダメなの?といわれたので、やってみました。

で、その中で、血を見ないと落ち着かないんだっていう話が出て、んじゃ赤いペンはどうよ?という案が出たんで、やってみた。

更に、はじめはそれで済んだんだけど、結局切るところに戻りきってしまう人が出てきて。

じゃあ、なんでそこに戻るしかないのか、切ってるのは自分だから自分に問いかけてみよう、頭の中だけじゃぐるぐるするだけだから、ノートに書いておこう、てな感じでできた方法です。


プラスアルファとして。

衝動が来た時に、自分が好きなことを思いっきりやってみるのもオススメです。
例えば、ヘッドホンで好きなCDを爆音で聞く、とか。
全10巻くらいある漫画や小説を途切れさせず読みふけってみるとか。
1時間くらいそこに集中していると、それなりに衝動はおさまってくるので、それからノートに書いておく。

このノートに書いて残す、のは、その時に自分が何で死にたくなったのか?切りたくなったのか?を、後から再確認するのに使えます。
自分のコンプレックスも見えるし、それをどうするか?を探す手がかりにもなります。

日記をつけるのをオススメしたのとほぼ同じ意味です。

けっこう自分が何を考えてるのか?何を感じてるのか?って、わかっているようで気付いていないものです。