点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

「ブラックジャックによろしく」 --- 精神科診療・通院・投薬・入院のこと。


ブラックジャックによろしく」。 
今、全巻無料になってたのでスマホで読みました。全部。



9巻か10巻あたりでトラウマ直撃の話になってきたのでいったんSTOPしました。

おおぅorz  すげーきつかったわ、最後の3冊くらい・・・。



わたしが精神科に行き始めた経緯はココに書いてます。

結果、パニック障害だということが最初にわかりました。
その後、うつ病摂食障害(無食欲の拒食症)が酷くなったため、入院も何度かしました。

また、大元の病名は複雑性PTSDであると分かってきたりもして、今も通院を続けています。


販売員を辞めざるをえなくなって退社。
その後にはじめたのが週5日以上。朝8時から、下手すりゃ夜8時までのバイトです。
半年以上は確実に働いていました。
(かなり前なもんで、記憶が曖昧。)

休みのはずの日にお呼び出し、とか当たり前なところで、それでも辞めずにいました。

そのバイトのさなか、あの事件が起きました。
某小学校の無差別殺人事件です。(FB注意。Wiki先生はこちら。)

精神科に通院歴がある・「薬を十回分飲んだ。」と供述するも、後に偽証していたことを認めた、あの事件です。

私はこの事件を理由に、バイトをクビになりました。
「人殺し、子ども殺しの仲間を雇っていられるか」と言われました。



奇しくも、『ブラックジャックによろしく』の内容と被るのは、『雇い主に直接は言われなかった』ところです。

雇い主が泥酔した状態で、夜中に電話が当時の私の身内のところにかかってきて、クビ宣告されました。
すごいショックでめちゃくちゃ泣いて。でも電話かけなおしても出てもらえなくて。

仕方なく次の日、帰れと言われるんだろうなと思いながら、普段どおりにバイトに行きました。
そしたら、電話かけてきた当人が、「酔っ払ってイライラしてたから電話しちゃったテヘペロ♪」な感じでコソコソっと出てきて、いつもどおりの仕事をしっかりさせられました。

( ゚д゚)・・・は? いや、やるけどさ。仕事。 
そのまんま仕事していて、もう大方、ピークは過ぎたなー、って頃に、今度は電話してはこなかった雇い主が出てきまして。

再び「人殺し、子ども殺しの仲間を雇ってられない!」 「出て行け!」と怒鳴り散らされて、それでそのままクビになりました。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工 それ、朝イチで言えよ! なんだよ!おまえらがやりたくなかった仕事が終わってからかよ!



その後、ほんとに悩みました。
短期入院(2週間~1ヶ月)もしたし、長期入院(半年以上)もした。

じゃあもうわたしは確実に犯罪者予備軍になってて、このまま人間として扱われない状態の中、まだ生きなくちゃいけないの?
もしかしたら、わたしは自覚してないだけで、誰かを無差別に殺す可能性があるの?

漫画にあるのと同じように、ほんとにそのことで頭がいっぱいだった頃がありました。




私が当時通院・入院していた病院は、かなり古い病院でした。

漫画にあるように、窓の部分に鉄格子は当たり前。保護室もいかにも!な感じのところでした。

そして、入院歴10年以上、という人も居る病院でした。

漫画の中でも触れられていますが。
昔の精神科入院による『治療内容・方法』のために。
そして、精神疾患に対する偏見のために家族と絶縁するしかなくなり、退院後の生活のメドを立てたくても立てられない人たちが居るのは事実です。

今の日本の精神科医療はそれがいまだに続いています。もうそれが根っこにあるのです。

プライバシーや患者の人権を重視するのはものすごく大切なことですが。
それ以上に、古くからある病院の医師や看護師の一部には、患者を1人の人間扱い出来ていない部分がまだまだあると私は感じています。

例えばですが、今、私が通院している病院もかなり古くからある病院です。
フラッシュバックや解離を起こしてるとか状態が一時的に悪化した時、医師と看護師がしてくれるのは「頓服薬を飲ませる」です。
話を傾聴してくれれば別に頓服薬が要らない時でも、まず「頓服、飲みましょう」です。

じゃあ飲みます、と言ってから、その頓服薬が実際に出てくるまで。
看護師が担当医に連絡。⇒
担当医からOKが出るか待つ。⇒
OKが出たら、やっと薬を出してきてくれる。⇒
看護師の目の前で飲む。 拒否したら飲むまで「飲みましょうね」が続く。

め ん ど く さ い 。 そして、もうそれ「頓服」のタイミング逃してねぇか?
意識してないと、頓服薬がはたして本当に必要なのかどうかわかんなくなってきます。


ちなみに、外来の時は薬の自己管理が出来ている人でも、入院したら薬はオール担当医・看護師による管理です。
毎回、ナースステーションまで行って「すいません。○○なんで、頓服下さい。」て言わないといけません。
抗精神薬に限らず、頭痛薬とかも同じです。

また、昔はナースコールが無かった。
(理由はコードで自殺図ったらいけないっていうのと、連打して呼びまくる人が居る場合があるから)

4人部屋とかの個人のベッド周りにカーテンが無かった。
(理由は自殺図ってても見えないし、カーテンで(ry)

だが窓に鉄格子、は、お約束。
(新しい所は人が通り抜けられないような作りの窓になってるので、そういうところは鉄格子ナシです。)

あと、ベルト・マフラー類、割れるようなコップ、フォーク等は持ち込みできません。
爪きり・耳かき、髭剃りは、ナースステーションに預けます。
必要な時に看護師さんに出してもらって、看護師さんの目が届くところで使用。


話を聞いてもらいたい、とはっきり明言しても「また妄想トークがはじまった」的な対応(無視)をされたことも数知れず・・・。
お願いして呼んでもナースステーションから出てきてくれない、とかありました。

一応、入院中の看護師や医師の対応が納得できない場合、相談できる窓口はあります。
例)NPO法人大阪精神医療人権センター  http://www.psy-jinken-osaka.org/?page_id=55
病棟内の公衆電話のところにベタベタ貼ってあります。

でもね。精神科って携帯電話とか持ち込めないところ多数なので、基本的に備え付けの公衆電話+テレホンカードなんです。
で、テレホンカード買いに行きたくても、入院中のお金は全部病院側で管理されてるので、いちいち事務で「出金手続き」して、翌日とか翌々日にやっとこさお金GET。
(出金の上限も決まっております。ハイ。)

そしてまだ病棟外出禁の場合は、週1回~2回の「看護師さんに買い物をお願いするシステム」を利用するしかないのです。

まあ確かに個々でお金管理、になったら、盗難とか失くしたとかでもめそうなので、病院側で管理してくれるのはいいんだけど。
・・・何を相談しようと思ったのか忘れそうなくらい時間がかかります(´・ω・`)


でも、死にたいっていっても頭ごなしに否定されることはないので、その点は気楽。
突然泣き出しても大騒ぎされないのも気楽。

ただ、あまりにも入院生活と、病院を出てからの生活とのギャップが激しすぎ。

退院後の話をしたくても、なかなかつかまらないソーシャルワーカー精神保健福祉士
・・・・・社会復帰って何だっけ?

入院にメリットはちゃんとあるとわかってますし、そう思って入院してきてるけども。

デメリットの部分では、「いつの時代?」ていう内容なことが未だに続いているのでした。

よく考えたらこのBlogにしてから「精神科に入院」のことを書いてないなーと思ったので。
書ける範疇で書きますね。 

まだまだつづくよ! でも私の体調と気力優先だから次回はいつかわかんないよ!


【注意】
どこもかしこもダメダメ!ではありません。改善されていっているところも多々あります。
たまたま「私が、古い病院での入院体験が殆ど。」なだけです。


 

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