点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

精神科の入院・治療体験談 3) 病院の種類や、新制度のこと。

まずは、お約束。

このBlogに書いていく入院等の記録は、私個人の視点と体験です。
また、主に2002年ごろの話が殆どです。
(C病院だけ2011年くらいかな。)
なので。もっと良い環境の病院もあるし、院内規則もどんどん変わっていってます。
精神科医療に関する各法律もどんどん変わっていってますし。
そして、私個人は精神科入院を「怖い」「イヤだ」と思ったことがない人です。
突然泣いてもOK。死にたいって言ってもOK。ご飯作らなくても出てくる。ぼーっとし放題。
なにここ天国じゃね?と思って入院していた人なので。
「ダメだこいつ」と思った人はブラウザをそっと閉じてください。




何の病気・怪我でもそうですが。治療・療養って以下の4つは必須項目だと思います。

1)しっかり睡眠をとること
2)きちんと食事をとること
3)できるだけ規則正しい生活 (昼夜逆転はなんとかしようくらいの感じで。)
4)適切な服薬と、処方薬の管理


で、いわゆる精神科領域の病気になると、1)~3)までがまずスムーズに出来なくなってまいります。

通院し、診察を受けて1)~3)がちょっとでもスムーズに出来るところに持っていくためのツールとして、薬が処方されます。

薬が処方されはじめると、4)は必須になってきます。
だって3日間飲めばもう平気、とかいう治り方・回復の仕方はそうそうない病状が大半だからです。



・・・でもね。精神科領域じゃない病気でも、長期にわたってお薬が必要だったりする病気は色々あるよね?
みなさん、どうやってるんでしょうね。
すいません。何せ普段、精神科のみで生きているので、他の科が全然想像つかないわ(´・ω・`)



なのでとりあえず精神科、および私のことに限定して書きます。ハイ。

私は入院って、精神科領域の病気にはすごい有効な治療法だと思っています。
理由は、私は日常生活(お仕事も含む)の中で発症・悪化してきたので、その原因からばーん!と離れられるから。
だれにも「実は怠けてるんじゃないの?」とか「そんな薬、危ない」とかごちゃごちゃごちゃごちゃうるさい外野が居ないところ=入院病床。


で、前エントリでも書いたかと思いますが。
A病院・B病院が当たり前になってた私にとっちゃ、C病院は「何なの、ココ?!」てくらい豪勢な病院だったんです。

この3つの病院って何が違うのー?と思いまして。 ちょろっと調べてみました。
ものすごい「今かよ!?」な感じですが、気になったのが今なのよ!

まず病院とかは全部、
医療法(公布は昭和23年7月30日、施行は同年10月27日)という法律がまずベースなんだそうです。
(えらい簡潔な名前だったコトに驚いた。)

Wiki先生はこちらー。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%B3%95


でね。 上のWiki先生のところから引用しますと。

7条2項は、病床の種別を以下の通り定義する。

・精神病床 - 病院の病床のうち、精神疾患を有する者を入院させるためのもの

感染症病床 - 病院の病床のうち、感染症法6条2項に規定する一類感染症、同条3項に規定する二類感染症及び同条8項に規定する新感染症の患者を入院させるためのもの

結核病床 - 病院の病床のうち、結核患者を入院させるためのもの

・療養病床 - 病院・診療所の病床のうち、上記以外の病床であって、主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるためのもの

・一般病床 - 病院・診療所の病床のうち、前各号に掲げる病床以外のもの

ん? 入院は入院でもこんなに種類あんの!? じゃあ私が入院してきた歴代の病院たちはどれよ??

答えはここらにありました。

e-らぽ~る|精神科医療制度・法律|「精神保健福祉法の概要&歴史と背景」(PAGE 1)

e-らぽ~る|精神科医療制度・法律|精神科病院とは(PAGE 1)


A病院・B病院=精神病床のみの『精神科病院』(昔で言う「精神病院」)
(医療法をベースにしてはいるものの、その上に『精神保健福祉法』っつーもんが居座ってる感じ。)

C病院=精神病床もありーの、その他もありーの、な『一般病院併設精神病床』 でした。


Σ(・ω・ノ)ノ ナンデスト!?
そんなのぜんっぜん考えたことなかった! 知る機会なかった!
誰か教えてくれてた? マジ? 私が忘れてるだけ??? 忘れてるだけだったらゴメンナサイ。


そらあんだけ差があって当然だわーーーーー。

C病院はね。 
現時点で、私の中では「ああもうどうにもならなくなったらココに行こう。」な位置づけなんです。

だってフラッシュバックの解説をしなくていいのです。
そして、普段から自分でやって当たり前な、常用薬の自己管理もさせてもらえるのです。

さらにさらに、全員でいっぺんに使うお風呂じゃなくって、個人で使えるお風呂があるのです。
(もちろん、主治医のOKは必要です。)

でもね、ものすごいフラッシュバックのトリガーに過敏になっている時期に、1人でお風呂入れるのはすごいありがたかった・・・。
怖くないもん(´;ω;`) 人目にビクビクしなくていいもん(´;ω;`)

そうかー。あれ、一般病床だったからなのかーーー。 やっとスッキリ。 うん。



実は平成26年度から、精神科病院入院患者に対して、退院に向けた相談支援業務等を行う、【退院支援相談員】を、入院患者1人につき1人以上指定し医療機関に配置することが、施設基準に新設されました。

現在、私が通院している病院にこれのポスターがデカデカと貼ってあったんです。(入院病棟あるんで。)

退院できる状態にさせる気、ありました?? 今まで。 
そんくらいの、今更感。


今頃かーーーーーーーーーー!? そして、「今から」かーーーーーーーい!?
・・・遅い。遅すぎる。 
しかも、これ、まだまだズレがいっぱいありまして。

そのポスターの内容を読んだら医療保護入院者』が対象だった。
へ? なんで?任意入院患者は? と思ったら、なんかこんなんあった。

e-らぽ~る|精神保健福祉法Ⅱ「精神障害者の入院形態」
 
(6)長期任意入院患者に同意の再確認を求める仕組み

 平成18年10月から長期に入院している任意入院患者に同意の再確認を求める仕組みがすべての精神科病院を対象に導入されました。
その目的は、任意入院患者の病状を適切に確認するとともに、入院目的や退院できるかどうかを再確認することです。
一定期間ごとに書面による入院同意書の提出を求め、再確認を行います。
再確認を行う時期は、入院後1年が経過した日及びその後は2年が経過した日の月末です。
 同意書は精神科病院の管理者が保存することになりますが、定期病状報告のように都道府県へ提出する必要はありません。
ただし、実施しているか否かは指導・監査時に確認されます。
 
つーか。 入院ってそもそも『入院治療計画書』があって、その上で医師から患者に「入院が必要だと思うんですけどおkですか?」ていう書面のやりとりがまずあったよね?

(これは精神科に限らず、です。内科・外科でも、入院といえば、まずは入院治療計画必須。)


どんだけ精神科は『患者の病状を適切に確認するとともに、入院目的や退院できるかどうかを再確認する』ていうことが出来てなかったの???


e-らぽ~る|ニュース|MMSニュース No.117(PAGE 4)より引用

平成26年4月から導入される医療保護入院における「入院当初から早期の退院を目指した手続き」を参考に、「退院後生活環境相談員」及び「医療保護入院者退院支援委員会」の仕組みが精神療養病棟入院料の施設基準に新たに規定されましたが、経過措置は設けられていません。

精神療養病棟入院料の施設基準では、精神保健福祉法上で規定された「退院後生活環境相談員」は「退院支援相談員」に、「医療保護入院者退院支援委員会」は「退院支援委員会」に該当します。

ところが、精神保健福祉法上では原則として医療保護入院者を対象としていますが、精神療養病棟入院料の施設基準では当該病棟の全入院患者を対象としているため、内容及び対応が一部異なっていることに注意が必要です。
は???

退院後の生活支援の受け皿が足りないよねー、ていう話の前に。
(受け皿が足りないのもすごく大事な話なんだけどね。)

退院支援相談員・退院後生活環境相談員・退院支援委員会て、なんかめっさ細分化されただけで、繋がってないの???

注意が必要です、じゃねーよ。  そこズレたまんまで迷惑すんのは、まずは患者だよ・・・。


精神科病院も、退院支援相談員とやらだけくっつけてないで、『薬の自己管理指導』を導入すべきだと私は思っています。

救急病院に搬送される大量服薬の薬物中毒診療報酬改定とかしてる場合じゃねー。
(平成26年度診療報酬改定「急性薬毒物中毒加算」)

だって、患者にとっちゃ、入院中も退院後の生活の中でも、ものすごおおおおおく日常的に必要でしょ?!
薬減らしたい人、いっぱいいるよ! 
ついでに薬出す時の説明が足りなくて余計不安になってる人、まだまだいっぱいいるよ!?

そしてこんだけはよ退院できる状態にもっていきたいんなら。
避けては通れないオハナシじゃないんですかと、エライ精神科医さんたちに言いたい。
(主治医には言ってきました。なにこれ?!て。)


あれですね。
なんか、ほんとに精神科領域の疾患に対する偏見をなくしたいのか。
それとも偏見あおりたいのかどっちなのかハッキリして欲しいですよね・・・(´・ω・`)



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ サバイバーへ
にほんブログ村