点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

アダルトチルドレンは病気ではない。

http://allabout.co.jp/gs/r_01/closeup/CU20090803C/index2.htm
恋愛を阻むアダルトチルドレンってどんな人?(2010年 02月 11日 All About より)

あー。また安易に「トラウマ」とかいう言葉を使うなよ~~~~!
最近は随分マシですが、一時期アダルトチルドレンは『病気』であり、『遺伝』するので『親になってはいけない』という偏見が広まりました。

(それを信じていて、子どもを産まなかった人が知り合いにいます。)

以下、実際に読んでみて分かりやすかった本です。 

「アダルト・チルドレン」完全理解
「アダルト・チルドレン」完全理解 信田さよ子先生の本は当たりが多いです。
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機能不全家族(アダルトチルドレン)

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アダルト・チルドレン 癒しのワークブック―本当の自分を取りもどす16の方法

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アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す

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アダルト・チルドレンと癒し―本当の自分を取りもどす

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元々のアダルトチルドレンの意味は、『アルコール依存症の親のもとで育ち、成人した人々』でした。

現在はもっと広義になり、『病気ではなく、機能不全家族の中で生き伸び、育ったがために身についてしまった考え方のゆがみ・行動のクセがあり、生きづらさを感じている人々』と捉えてもらうと分かりやすいかと思います。

【主な特徴】

  1. 心身の不調。自己否定感の強い人は耐性が弱く病気にかかりやすい。
  2. 怒りにとらわれている。愛してもらえなかった怒りがずっと心の奥に残っている。
  3. 自己不振と著しく低い自己評価。繰り返し非難されたことにより自尊心が破壊されている。
  4. 親を憎みながら親とよく似た行動をとりがちである。
  5. 子供返りしやすい。甘える。子供の頃の甘えることが出来ず、満たされなかった思いを取り戻そうとする
  6. 未来が信じられない。否定的に育てられたので、未来に起きる出来事は何でも苦しく辛いにちがいないと考えてしまう傾向がある。
  7. 過去を我慢し過ぎ、感じまいと過ごしたために過去の記憶が思い出せないことがある。
  8. フラッシュバック。昔の傷ついた記憶がまるでその場で再現されているように蘇る。
  9. 現実に今生きている世界の実感がなく、ベ−ルに包まれて見ているような感覚をおぼえることがある。
  10. 生きることの意味が見出せないでいる。無価値感。

アダルトチルドレンを「AC」と略す場合がありますが、最近では「アダルトサバイバー(AS)」という呼び方のほうが広まっているようです。
ACだと、大人になりきれなかった子ども、という解釈をされることがあり、自助グループに参加している人達の中で抵抗があるので「AS」と言ったりします。

この特徴の赤字にした部分は、摂食障害自傷行為から鬱病パニック障害を抱える人達と共通している部分が多いのではないでしょうか。

「生きづらさを日々漠然と感じながら生きている」ことから抜け出す=『回復』です。


何より大切なのは、「こういった生きづらさに繋がる考え方のクセを自分は持っている。」ということに気付き、「でも、それが私自身なのだ。」と認めることです。


ある意味、摂食障害自傷行為など、目に見えて直に体感できる苦しみが表に出てきた人ほどラッキーだと私は思っています。

生きづらさから抜け出すチャンスが飛び込んできたようなものだからです。

実際、私は過去にASの自助グループミーティングに参加していました。
ネットで調べて、ひとりで参加したのですけれど、あの場にいる人達はこの何とも言いようの無いしんどさを知っている人達でしたから、あまりにも嬉しくて、言いっぱなし・聞きっぱなしの時に泣いてしまったのを覚えています。

PTSD診断が下りて、治療の中でトラウマを直視していくようになった時、ショックも勿論ありましたが、ああ、これでどうにかできる取っ掛かりが見えたのだという喜びもありました。

病気としての症状が出たデメリットは、その症状に振り回されがちになることです。

でも「振り回されてるなぁ」と気付けば、軌道修正は幾らでも出来るのです。