これも自傷行為・アルコール依存・パニック障害と共通しています。不眠症の人も知っておいて欲しいですね。
精神科・心療内科関連の病気の人ほど、自分の病気について周りに隠したがります。
なぜ伝えられないかと理由を聞くと、「叱られる(怒られる)から」「心配されるから」「迷惑をかけるから」「嫌われるから」「軽蔑されるから」。
ここらへんが大半でしょうか。
あなたの周りにいる、全ての人達に話せといってるのではありません。
(たまに見境無く、知り合った人達に話すひとがいますけれど、その方が『迷惑』です。
「それをわたしにどうしろと?」「じゃあ病院いけばいいのに。」といやな思いをさせてしまいますよ。)
あなたにとって大切な人達には、あなたの本当の姿を伝えて欲しいのです。
例えば、アルコール依存であることを隠していて、友達が「今日、飲みに行こうよ!」と誘ってくれたとします。
誘いは嬉しいけど、お酒を飲むことに罪悪感を持っていたり、節度無く飲んでしまう自分に困っているのに、友達と飲みに出かけて楽しめるでしょうか?
摂食障害もそうです。
カロリーを細かく気にして、食べたら隠れてトイレで吐く。吐きたいけど、友達と一緒だから吐けない。
友達の顔色を伺いながら、食事内容を気にしながら食事をして、楽しめるのでしょうか?
大切な人達に病気について告白しなかったために、余計なストレスを自ら作り出していませんか?
あなたにとって大切な人が、あなたのことを「心配する」。
何か間違っている反応でしょうか?
逆に考えてみてください。 あなたの大切な人が、何か具合が悪そうです。
「どうしたの?」と聞いても、「なんでもないよ」と打ち明けてくれません。
あなたはその時、心配じゃありませんか? 話して欲しいと思いませんか?
そして心配していることを、迷惑だと感じますか?
あなたが自分の病気について告白して、心配もせず、叱りもせず、軽蔑するような人なら、「友達」でも「恋人」でも無いと思います。
「自分を受け入れてもらえる」という安心感が持てなければ、相手との関係そのものがストレスを生み出し続けるわけですし、回復に向かうための環境とは言い難いと思います。
思い切って相手に伝えてみたら「それでしんどそうだったんだ」と受け入れてくれたというだけの理由で、症状がずいぶん落ち着くことがあります。
相手もあなたの言動や様子についての理由がわかると安心するのです。
そして自分があなたの病気に対してなにができるのか考えるという選択肢が持てるのです。
摂食障害・自傷行為・うつは、自分の気持ちをうまく伝えられないために、ストレスがたまってしまったためにおきた病気であるということを知ってもらうことは、あなたにも、周りの人にも大切なことなんです。