点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

『フラッシュバックって何の意味があるの?』の私的考察。


多分ここらの続き(?)的なモノ。
PTSDの症状ってどんなの?を、私見で書いてみる。

私的PTSDの症状に対する私的対応法。 

五感で感じる色々なことと、今、自分が体験していることが、突然直結してしまい、『今、まさにサバイバルの現場にいて体験している感覚』(追体験・過覚醒などいろいろ呼び名があるようです)に引き戻されます。 

これがPTSDで言う『フラッシュバック』です。

また、このフラッシュバックを引き起こす言葉、景色、シチュエーションは『トリガー』と呼ばれています。

私はかってに自分のトリガーのことを「地雷」と呼んでます。
なにせどこにあるのかわからないのが圧倒的に多数なので。

フラッシュバックにも、私には色々なパターンがあります。

1)地雷を他者に踏まれてしまい、その場で追体験が起きる。
一番シンプル。そして、すごい短期間に大量の感情と感覚がやってくるので、後ですんごい疲れます。
でも他者から見ると、一番わかりやすいかも。ああ、フラッシュバック起こしてるーって。

2)いつ地雷を踏んだのか踏まれたのかわからないまま、なんか苦しい・悲しい・傷ついた、とじわじわ感じはじめる
→ 時期や場所がごった混ぜになったまま追体験でパニック。
→後から、はじめて自分がフラッシュバックを起こしていたことに気付く。

つまり、地雷を踏んでからフラッシュバック発生まで、数時間~数日かかる。

この場合、地雷(トリガー)が何だったのか発見するまでにほんとに時間がかかります。
また、追体験で発散する予定の怒りや悲しみ、数時間~数日かけて小出しにじわじわ、なので、生殺し状態が続きます。
更に、私はしんどいままで地雷探しをしてしまう癖があるので、探してる時に別の地雷や不発弾まで暴発しちゃった、みたいなことになるときがあります・・・。
(超めんどくせぇ。)


で、「なんでこんなしんどい思いを日々、しなくちゃいけないの!?」と、すごい理不尽に感じて、イラッとしてやったジコカンサツによる『フラッシュバックって何の意味があるの?』の私的考察。

イラッとしてやったけど、後悔はしてない(`・ω・´) 
なんか思ってたより、人にこんな感じ~って説明がしやすくなったから。

注意)ALL私の場合、がソースなので、みんないろいろ違うよ!が大前提です。



本来は、トラウマ体験の時に発生し、かつ発散しておいてよかったはずの感情・感覚がある。

でも体験時には発散できなかった感情・感覚は、長年持ち越しすることで、醗酵してふくれあがります。

持ち越し具合い&醗酵の度合いも、どんな感情と感覚なのか、は、個人によってまちまち。

ただ、どうも共通項なのは怒り・悲しみ(嘆き)・その両方ぽい。
(だから回復に向けて書いてある本とかに『怒り』についての言及がすごく多いのでは?)


なんで怒りと悲しみ(嘆き)なのか?

どちらも「私が」感じている、というのを、はっきり自覚する必要が出てくる感情です。

でもDVや虐待等で、「私が」「私は」といった、自分主体のシロモノは、他者のものより価値が低くなっている。
自分で無意識のうちに『なかったこと』にしてしまいやすいので、どんどこ溜まっていく。

実は無かったことにならないんだ!と気付いたときに、醗酵して爆発しそうな風船から空気を抜くしかなくなります。
醗酵の時にくっついてきたカビみたいなもんや、空気抜いてる作業そのものが、パニック障害や、摂食障害、依存症等になってくると、精神科領域の病気(?)といわれるものになるっぽい。

そして、風船のガス抜きのメインは、フラッシュバック。
トリガーがいきなり風船の穴あけちゃうから、突然空気が抜ける。

一回で全部抜けてくれたらあとあとラクなんですが。

そこはもう醗酵の進み具合によってガスの量だけじゃなく、空気を抜く穴の大きさや数がまちまちなので、なかなか一気に抜けていかない。

性格って、自分のものでもなかなか変えにくいもんだし、それと同じで、しょっぱなから『効率よく空気を抜く』のは無茶なのかも。

しかも怒り・嘆き、は、それなりに「私は怒ってた!」というのが表に出せるほど余裕が持てるようにならないと出せない。
うっかり加害者の前で出しちゃったら、再び攻撃対象になっちゃいますから。

だから、何度も何度もフラッシュバックすることで、『溜まってえらいことになってきた怒りや嘆き』を、消化&昇華させていっている。

フラッシュバックが起きる、起こせる=なんとなく「今は被害の真っ只中ではない」という感覚を得ている&回復に向かっていくのに必要な過程なのだと思います。

他にも思ったことあるけど、ひとまずこんな感じ。