点線。破線。 

いちサバイバーの思ったこと、考えてることのキロク。

私的PTSDの症状に対する私的対応法。


いい加減まとめないと、いつまでも自分の中でバラバラなままなので。


私のPTSDの症状についてはここでたらたら書いたのがメインです。
(まだ付け加えられる内容もありますが、ひとまずはこんな感じ。)



【伊達眼鏡、ウォークマンなどのポータブルプレイヤー、耳栓】


 解離・離人感など、今ここにいる自分、と、感覚として「自分」だと思ってる自分、がバラバラになっている時があります。
特にとにかく疲れている、とか、沢山の人と会う機会や、電車やバスなどで移動する時に解離してることがあります。
物音や見えている景色や、人の気配に不必要なまでに過敏になって、危機察知モードに勝手に切り替わってしまうときに使っています。


私は自分の家族や、自分自身の事情で引越しをかなり沢山してきました。
また、働き先が家からめっちゃ遠くて、片道1時間半~2時間くらい、電車とバスを乗り継いでさらに1km近く歩く、みたいなところに居たこともあります。

なので解離・離人感があったからこそ、なんとかやりこなせたこと、は、被害にあっているさなかだけではなく、
日常生活の中でも多々ありました。
必死で便利な『解離の使い道』を意識的に探してきましたが、どうにもならねぇ!ていう時もやっぱりあって。


例えば眼鏡(なんで伊達なのかというと単に私が視力1.5以上だからなだけ~)は、あえてフルフレームにしています。レンズの周り全部にフレームがあるやつね。
そうすると、イヤでも視界にフレームが入るので、とりあえずこのフレーム枠内に見えてる状況だけ把握・理解できればいい。
そのフレーム枠内が自分にとって安全かどうか、の確認ができたらもう良い。
沢山の人と会うときも、自分がいったい誰と対面で話をしているのか、が、フレームによってハッキリするんです。

EMDR治療のことで書いてあるのを読んでなるほど、と思ったんですけど、EMDRって眼球運動と記憶や感情の連動をさせていくもののようです。(やったことないので適当ですいません)

体の強張りが出始めてから、どこが強張っているのか、を自分でチェックしていて、まず「眼」だな、と気づきました。
TVや映画みたいにカメラワークがあるものはまた違うんですが。
大きい駅とかに行くと人ごみや掲示板やお店やらでいろんなものが見えてるんだけど、肝心な自分が歩こうと思ってる道がちゃんと見えてなかった。眼の動きがなんか鈍いんですよ。
1つ気になるものがあると、それをガン見してしまうし。

人によっては「何にも視界や気持ちに入ってこない」ていう人も居ますので、眼鏡は「いろんなものが見えてわけがわからなくなる」タイプの人向けかもしれない。

本を読むのが好きなのもあって、余計に目の動きが鈍いかも。
バイトしてるときも「今日はちょっとあれもこれも、になりそうだなー」ていう時は、眼鏡かけてます。

耳栓・ポータブルプレイヤーはそれの「音」バージョンの対応ツールです。
音がすごい大きく聞こえすぎる、とか、他の人がびっくりしないような物音で、飛び上がったり吐き気がしてきたりするので。

【体をトントンたたく・自分じゃない人や生き物を触る】
これは解離やフラッシュバックが大きくて、なかなか今の自分、に戻ってこれないときに使っています。

どうも私の自傷行為は、これの延長だった部分もある、というのを発見しまして。
いちいち切ってたら処置もめんどくさいし、周囲の人もドン引くし良いことナシだなと思って、やりはじめました。

はじめのうちは叩いているのが自分なのか、それとも他人なのか、何か物をぶつけられてるだけなのかわからないんです。

でもだんだん、同じところを叩いているうちに振動がする→振動してるのは自分の胸のあたり→叩いている腕も振動してくる→あ、叩いてるのは私の腕で、叩かれてるのは私の体だ という感じになります。
今の自分が感じている何か、になっていくんです。

で、あらためて、ぽんぽん叩きつつ、自分が居る場所を見回してみます。
私は今、猫と暮らしていますが、猫の近くにいってなでてみたり、冷蔵庫にべたっとくっついてみてモーターの音や振動、冷たい感じ、を、わざと感じにいきます。
そうすると、「あ、今、私は○○にある家、に居る」という感覚が戻ってきてくれます。

フラッシュバックを起こした時になるんですが、小学生くらいの時に住んでいた家や、一人暮らししてたときの家、DVを受けていたときの家等が今の自分の家だと思ってて(記憶が退行するから)、今住んでる家がまったく知らない家に思えてパニックになります。

その延長ではじめたのが
【自分が使う部屋を、自分が好きで選んだモノを置いて『安全領域』を作る】です。 

 今、住んでいる家の私の使う部屋は、引っ越してきた時から「自分が選んで、自分が綺麗・かわいい・持っていたいと思うモノ」だけで埋め尽くすつもりで、カーテンやベッドカバーなどを購入して取り替えました。

もともと、母が住んでいた家なので、母の気配がするモノは、最低限にしよう、と。
少なくとも、寝室には私の選んだものしかおかない、というのをちまちま続けています。

そうすると、部屋と、今の自分、がちゃんとリンクしてきてくれるので、フラッシュバックを起こしたら、最後にここに駆け込めばいいや、と思えるようになりました。

安心できる、安全な空間、が、ほんとに無かったんですよね。
車を運転できていたころは、車の中=安全な空間、にしていましたが、今もう車は怖くて無理なので。

この方法は、精神科だけじゃなく入院する、となったときに、病院の自分のベッド周りでもやれるので、入院生活=自分の体と心の安心を取り戻すため、に繋げていけます。

精神科入院でめんどくさいのは、単に持ち込み不可なモノが多いことかな。
状態にもよるんでしょうけど、自殺未遂・自傷行為があって、死にたくてたまらない、みたいな時は、たいていベルトやマフラー、ストールみたいな自殺に使えちゃうもの、持ち込めません。
つめきりとか手鏡、自分のマグカップも割れ物だったらNG。プラスチックのものが要る。
(詳細は病院によって違いはありますが。)

さらにこれをバージョンアップ(?)させていくと
【なにか好きな飲み物をゆっくり飲む 好きなにおいのするものを用意しておく】になりました。

紅茶好きなので、いろんな紅茶を用意してます。
あと、お香や香水や、リネンウォーターみたいなのも。

解離・フラッシュバックでバラバラになった五感を、もっかい今の自分に戻して、そして、今の自分を感じることをキープするため、です。
(長い。)

どうも私は嫌な体験も、楽しかった体験も、匂いや温度で覚えていることが多いんです。
なので、嫌な体験を思い出してしまいそうな、つまり、フラッシュバックのトリガーになりそうな匂いは、安全領域には置きません。使いません。
そのかわり、安心できた匂い・肌触り・温度のあるものは、かき集めます。

で、このバージョンアップタイプだと、なんでもない人にもびっくりされないし、むしろ、一緒に楽しめるというオマケがついてくる、というのもわかりました。

だから今の私の友人関係では紅茶好きさんや、香水好きさん、多いです。猫好きも。

普段、好きなはずの紅茶が突然無味無臭になってきたら、「疲れてきてます」信号です。
好きなはずの本が、なんか模様が描いてあるものにしか見えなくなってきたら、それも「疲れてきてます」信号。

自分の状態を知るバロメーターにもなり、かつマジでヤバイぞオイ!な時の対処法にもなるので、これを続けてきてみて「おお、よくこんなこと思いついたな!」と自分で自分にびっくりすることがあります。

今の主治医にも「よくまぁこんだけ見つけてきたな、あんた。」ていわれたので、そんなにヤバイ方向のシロモノでは無さそうです。

日記を書くとか、思ったままをなんかに書きなぐるとかもここにプラス。



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